先日、中古の色違いバンパーを購入したので、
再塗装を自分でしてみようと思います。
とは言うものの、塗装に関してはド素人です...
そこで今回の経験を活かし、
パーツの塗装手順を初心者目線で解説します。
自分のような塗装初心者にもわかりやすく書いたつもりです。
わかりやすくなっているかどうかはわかりませんが(笑)、
よかったら参考にしてみてください!
まずは自分で塗装(自家塗装)する際の「注意点」
的なものを書いてみましたので、
良かったら確認してください。
特に自分のような初心者は気を付けた方が良いと思います。
⇒ 『自家塗装をする際に注意したいこと!』
それでは作業手順の解説に入ります。
こちらが塗装に使うスプレーたちです↓
左から順に、
- シリコーンリムーバー(シリコンオフ)
- バンパープライマー(単にプライマーと呼ぶことも?)
- プラサフホワイト(プラサフはプライマーサーフェサーの略)
- カーペイント(塗料)
- クリア
となっています。
さらにこれらに加えて、
『耐水サンドペーパー』を用意します。
最低でも#400、#800、#1000の3種類は用意しておきたいですね。
できれば#240~#2000ぐらいまで持っておいた方が良いかもしれません。
塗装の手順に沿って、
それぞれの役割を説明していきます。
1.耐水サンドペーパーで水研ぎ
再塗装とは、
元々塗装してあるところに違う色を塗り直す作業です。
すでに塗装されたツルツルの面に、
いきなり塗料を吹き付けても上手くはいきません。
塗料というのは細かい粒々なので、
それが塗装面の細かい凸凹に入り込んでしっかりと密着するからです。
綺麗に塗装されたパーツの表面は、
細かい凸凹も平らにならし、
WAXなどで汚れを弾くようなコーティング膜を作っています。
なので、そこに塗料を吹き付けても、
塗料が弾かれて失敗に終わります。
そこで最初の作業は、
コーティング膜を剥がして表面に凸凹を作るため、
粗目(#240か#400)のサンドペーパーで表面を磨くことです。
(これを「足付け」と言います)
その際、普通に研ぐのではなく水研ぎをします。
『水研ぎ』とは、
- 水に浸したサンドペーパーで研ぐ
もしくは、パーツに水をかけながら研ぐ
という研磨方法です。
中性洗剤を薄めた水を使うとさらに良いようです。
水研ぎをすることによって、
サンドペーパーの目詰まりを抑えられるので、
ペーパーの寿命が延び、綺麗に研ぐことができます。
この工程では、
パーツ表面の光沢がなくなって、
「少しザラザラしているかな」というぐらいまで研ぎます。
パーツの下地が出るところまで研ぐ必要はありません。
2.パーツ表面のホコリや油脂を取り除く
足付けができたらすぐに塗料を吹き付けて良いのかと言うと、
そうではありません。
ここからは、
塗料の密着性(乗り)を良くするための『下地処理』をおこないます。
そのために「バンパープライマー」や「プラサフ」を使うのですが、
それらの工程の前段階として毎回必ずしなければならないのが、
- 表面のホコリや油脂を取り除く作業
になります。
ホコリが付着した上から塗料を吹き付けてしまうと、
ホコリが塗料に食い込んでしまいます。
さらに、素手で触ったりしていると表面に油脂が残ってしまいます。
そこに塗料をかけると、
塗料が弾かれてしっかりと密着しません。
そこで、
表面を洗い流すかブローするなどしてホコリを飛ばし、
『シリコンオフ』を使って油脂を除去します(脱脂)。
ホコリを飛ばす際、
静電気でホコリが付着するのを防ぐため、
『タッククロス』というものを使っても良いでしょう。
シリコンオフは、
- 吹きかけた後すぐに拭き取る
という使い方をするので手軽に使えるのですが、
わざわざシリコンオフを使わなくても、
中性洗剤を使って洗うことによって「脱脂」は可能です。
3.下地処理
塗料の乗りを良くするために欠かせない作業です。
「バンパープライマー」と「プラサフ」(もしくは「プラサフ」だけ)
を使って下地処理をしますが、
これらの違いや、どのように使い分ければよいのかわかるでしょうか?
自分はよくわかっていなかったので、
こちらにまとめてみました。
⇒ 『塗装下地に使うプラサフとバンパープライマーの違いは?』
気になる方は読んでみてください。
バンパープライマーの塗膜は薄いので必要ないと思いますが、
プラサフは、
場合によっては複数回に渡って塗っておいた方が良いこともあります。
特に慣れないうちは、
- 塗料を厚塗りし過ぎて垂れてしまう
という失敗がありがちです。
薄すぎるのも良くないのですが、
- 均一に薄く塗る
ことを複数回繰り返すのが良いでしょう。
その際、1度薄塗りをしたら乾燥させ、
#800以上の細目のサンドペーパーで軽く研磨しておきます。
表面に細かい傷を付けることで、
その上に塗料が乗りやすくなります。
スプレーする際に気を付けた方が良いと思うことなどを、
こちらの記事で書いてみましたので、
ぜひ読んでみてください!
⇒ 『スプレー缶塗装スキル上達のために大切だと思うこと』
4.本塗装
下地処理を丁寧におこなった後、
本塗装に入っていきます。
もちろん下地処理と本塗装の間で、
表面の「ホコリ除去」と「脱脂」をしておきます。
また、1回で厚塗りをするのではなく、
- 薄塗りしてしっかり乾かす(1時間ほど)
⇒ #1000以上の細目のペーパーで表面をならす
という作業を2~3回繰り返します。
- 1回ごとにペーパーの目を少しずつ細かくしていく
というのも有効な手段だと思いますね。
5.仕上げ
本塗装を2~3回繰り返し、
表面全体にムラなく塗料が乗ったら、
最後の仕上げをします。
上手くすれば本塗装が終わった段階で、
パッと見は光沢が出ていて、
- そのまま取付けても違和感ないのでは?
という状態になっているかもしれません。
しかし実際に車の横に並べて近くで確認してみると、
細かな傷の状態で違うのがわかると思います。
綺麗に仕上がった塗装面は本当にツルツルですからね。
さらに、
本塗装後に仕上げをしなければ、
短期間で塗装が剥がれたりなどのトラブルが出てくると思います。
なので時間があるのなら、
仕上げまで丁寧にするべきです。
塗装の仕上げは基本的に、
- クリア
⇒ #1500~#2000で研磨
⇒ コンパウンド
⇒ WAX
という流れでおこなうのが良いでしょう。
ただし塗装する色や「凝り度合い」によって、
どこまでするかは変わると思います。
まず「クリア」に関しては、
塗装する色によって必要かどうかが変わります。
メタリック系やパール系の場合はクリアが必要です。
しかし自分のワゴンRがそうなのですが、
「スペリアホワイト」のようなソリッド系の色の場合、
必ずしもクリアを使用する必要はなさそうです。
ただし、仕上げにクリアを使うことによって、
艶を出すことができるのに加え、
表面を保護する膜を作ることができるので、
塗装を長持ちさせることができます。
そして最後の研磨・コンパウンド・WAXをどこまでするかは、
「どこまで凝るか」に関わってくるでしょう。
コンパウンドとWAXがセットになったような、
「鏡面仕上げWAX」も売られていますし、
研磨とコンパウンドはまとめても良いかもしれません。
またコンパウンドと一口に言っても、
粒子の大きさで種類がわかれるので、
何種類か用意しておいて使い分けるのも良いでしょう。
色々と試行錯誤する中で、
自分に合ったやり方を見つけるのも1つの楽しみ方だと思います!
最後までご覧いただきありがとうございます。
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再塗装にはプラサフは要らないと言う方がいますが どうですか? 自分も判らなくて困ってます..メタリックマイカです。
再塗装ならまずペーパーがけをするので、
パーツの素地が見えるところまで削ったらプラサフを使う
削りが浅かったらプラサフは使わない
という感じでどうでしょうか。