節分の日には、
その年の恵方を向いて太巻きを無言で食べ切る!
そんな恵方巻きの風習が全国に広まったのは、
意外と最近のことのようですね。
元々は江戸時代、
大阪の商人が商売繁盛を祈願しておこなっていたのだとか。
自分も今までに何度か、
恵方を向いて太巻きを食べてみたことはありますが、
その年の恵方の決め方に規則性があるとは知りませんでした!
そもそも『恵方』とは、
歳徳神の在する方位を恵方(えほう、吉方、兄方)、または明の方(あきのかた)と言い、その方角に向かって事を行えば、万事に吉とされる
(Wikipediaより)
なのだそうです。
つまり、
- 何をするにしても、
その方角を向いていれば良い結果に繋がりますよ!
というのが「恵方」です。
昔の人には、新年は恵方のお寺に初詣に行く、
「恵方参り」という習慣もあったようですね。
そんな恵方は年ごとに変わるのですが、
その決め方は、
歳徳神(としとくじん)の居る方角
です。
「歳徳神」というのは、
その年の福徳をつかさどるとされる女の神様のことなのですが、
毎年、ある規則に従ってお引越しすると考えればいいかな?笑
その神様の方を向き、
- 七福神にちなんで7種類の具材を使った太巻き
(福を巻き込むということとかけている)
を食べて幸運を祈るのが、
恵方巻きのルーツとも言われています。
では、
「歳徳神」の居る方角(毎年お引越しする家の方角)
はどのように変化するのか?
その規則をまとめてみました。
西暦の1の位 | 恵方 |
---|---|
0・5 | 西南西より少し西 |
1・6 3・8 | 南南東より少し南 |
2・7 | 北北西より少し北 |
4・9 | 東北東より少し東 |
方角の書き方が中途半端でわかりにくいのですが、
これは恵方が『24方位』で決まっているからです。
360°を24分割して、
それぞれに名前を付けているんですね。
ちなみに上の表を「24方位」で書くと、
このようになります。
西暦の1の位 | 恵方(24方位) |
---|---|
0・5 | 庚 |
1・6 3・8 | 丙 |
2・7 | 壬 |
4・9 | 甲 |
...と、こう書くとさらにわからなくなりました(^_^;)
昔、中国から伝わってきた表現方法なので、
24の方角にそれぞれ別の漢字を当てています。
ですので、現代人にはパッと見では理解不能です(笑)
そこで、見た目にわかりやすくするため、
簡単な図を作ってみました!
つまり、恵方の移り変わりをアバウトに書いてみると、
...→西→南→北→南→東→ ...
というようになっています。
日常生活で使う「4方位」で書いたので、
正確には少しズレているのですが、
だいたいで覚えておけばそれだけでも役に立つと思いますよ。
さらに言うなら、
反時計回りに少し回転させた方向
という感じで覚えておいても良いかもしれませんね。
昔の人たちは方角を24方位で考えていたので、
それを今使われている4方位、8方位、16方位などに置き換えたとき、
中途半端になってしまうのは仕方のないことですから。
ですが、
- どうせ恵方巻きを食べるなら、
きっちり恵方を向いて食べたい!
という人もいると思います。
そんなときは『コンパス』を使っちゃいましょう!
iPhoneにもコンパスのアプリがデフォルトでインストールされています。
iPhoneのコンパス
方角を角度でも表してくれているのがわかります。
この角度表示を使えば、
恵方をもっと正確に把握することができます。
例えば、
24方位での「庚」は、角度で表すと「255°」なのでこうなります。
庚の方角を角度で表すと255°
他の恵方も角度で表したものをまとめておきます。
西暦の1の位 | 恵方(24方位) | 恵方(角度) |
---|---|---|
0・5 | 庚 | 255° |
1・6 3・8 | 丙 | 165° |
2・7 | 壬 | 345° |
4・9 | 甲 | 75° |
2015年の恵方は『庚』なので、
255°の方角を向いて恵方巻きにかぶりついてみてはいかがでしょうか?
またこれを参考に、
毎年「節分」に恵方巻きで願掛けをして、
良い1年を過ごしたいものですね!
ちなみに、
iPhoneのコンパスアプリには少し違った使い方もあるので、
良かったらこちらも参考にしてみてください。
⇒ 『水平器の代わりになる便利なiPhoneアプリを発見!』
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