ネットを見ていると、
20,000km毎に交換
廃車まで無交換で大丈夫
など意見が分かれている
ATF(オートマチックトランスミッションフルード)
交換するなら上手くやらないと、
逆にミッションを壊してしまうことになるという話も見かけます。
ただ、オイルなので交換した方がミッションは長持ちしそうな気がしますし、
交換後は劇的に燃費が良くなったりするらしいので、
自分もATFを交換してみることにしました!
記事は2つに分けるので、まずは前編です。
ATFの交換作業ですが、
ただ単に古いオイルを抜いて新しいオイルを入れるだけでは、
ミッションを壊してしまう可能性があるらしいです。
自分で交換するときはもちろん、
お店に頼むときもちゃんとやってくれるところを
選ばないといけないかもしれませんね。
最初に、今回自分がATF交換した手順を軽くまとめておきます。
ATFを抜く
↓
オイルパンを外して清掃
↓
ATFを補充してフラッシング
↓
ATFを抜く
↓
オイルパンを外して清掃
↓
ストレーナー交換
↓
ATFを補充して規定量に合わせる
自分はATFを抜いてオイルパン清掃を2回しましたが、
抜けたATFが綺麗になるまで繰り返すと尚良いらしいです。
あと、ATF交換で必要になるもの(工具以外)もまとめておきます。
- ATF(品番:99000-22B23(3314))
- ドレンワッシャ(内径:14mm)
- ストレーナー(品番:26572-78G10)
- 液状ガスケット(ThreeBond 1207B)
それではATFを交換していきたいと思います!
まずはフロントをジャッキアップ
今回は交換前に軽く運転して、ATFを温めておきました。
ATFのオイルパン
赤丸を付けたのがATFのオイルパンになります。
ATFの交換をするときには、
このオイルパンを外す必要があります。
これは後ほど...
まずはエンジンオイルの交換と同じように、
ドレンボルトを外してATFを抜いていきます。
ドレンボルトはオイルパンの斜め後(17mm)
外す前に合いマークを付けておきました
エンジンオイル交換時と同じトルクで締めたら大丈夫だと思いますが、
そのトルクで同じ角度まで締まるかどうかを後で確認するためにも、
合いマークを付けておくことにしました。
(参考:「ワゴンRのエンジンオイル・オイルフィルタを交換!」)
ATFの抜き方ですが、
- ドレンボルトを外して抜く(ある程度抜けるまで待つ)
- エンジンをかけるとさらにATFが抜ける
- 抜け切るまで待つ
という感じでやると、汚いATFをより多く抜くことができます。
動画を撮ってみたので、参考にしてみてください。
少しイメージが湧くと思います。
ATF新旧比較(左:旧、右:新)
違いは明らか!
古いATFは真っ黒ですね。
これを見てしまうと、定期的に交換した方がいいような気がしてきます...
とりあえずドレンワッシャはそのまま、
ドレンボルトを締めておきます。
次にオイルパンを外して清掃します。
オイルパンを清掃しないと、
ATF交換後にミッションが故障することもあるのだとか。
オイルパンのボルト(10mm)全てに合いマークを付けました
オイルパンボルトは締めトルクがよくわからなかったので、
合いマークを付けておくことにしました。
外したボルトを元と同じ位置関係で並べてみました
ボルト13本 + よくわからない部品
全てのボルトに合いマークを付けているので、
組み付け時にボルトの位置関係が変わらないよう並べておきました。
液状ガスケットが付いているので、まだオイルパンは外れません
マイナスドライバーを使ってオイルパンを剥がします
(くれぐれも慎重に)
大きなキズを付けてしまうと、後々ATF漏れの原因になったりします。
オイルパンが外れました
ここには長年の汚れが蓄積されているので、
パーツクリーナーとかで綺麗に清掃しておきます。
特に汚いのがこの磁石
ATFが連れてきた鉄粉を集めるためのものらしいですが、
ものすごくドロドロになっています。
元はこんなにも綺麗だったようです
オイルパンも綺麗にしました
ちなみにここまでの作業ですが、
素手or軍手で作業していると、
信じられないぐらいに手が汚れると思います。
自分は塩ビ手袋なるものを使っています
薄いので破れやすいという難点はありますが、
オイルで手が汚れることはなくなるので、
オイル交換やバイクのチェーン清掃をするときに使っています。
オイルパンの清掃が終わったら、
オイルパンを組み付けてATFを補充します。
補充するのは抜けたATFと同量でいいでしょう。
そのために抜けたATFの量を測っておきます
今回は、
1.5L + 500ml × 2 + 少々
抜けたので、とりあえず2.7Lほど補充しておきました。
ATFはレベルゲージを抜いて補充します
周りにエアクリーナーや冷却水の通路があり、
少し奥まった場所にあるので、工夫して注油しないといけません...
小さめの漏斗と500mlペットボトルの上半分を使うことに
ゆっくり注がないと漏斗と注油口の間から溢れるので注意
とりあえずここまででATF交換の前編にします!
続きは後編
最後までご覧いただきありがとうございます。
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ATFの交換を自分で行うときに、参考にさせて頂きました。
大変参考になりました。
参考にしていただきありがとうございます!
はじめまして
自分も普段からこまめにエンジンオイルを交換しているのでATFは気になっていましてどーしたものかといろいろ探していました。丁寧に手順がありとても参考になりました。時間がある時にやってみます。ちょっと怖いですけど…(笑)間違えないように手順を書き出して確認しながらチャレンジしてみます
コメントありがとうございます。
ATF交換はネットでも賛否両論といった感じなので、自分もやる前は迷っていました。
ATF無交換でかなり走行している場合、交換後に不具合が出る場合もあると聞くので、
交換するかどうかは慎重に考えた方がいい気がします。
初めまして。自分もATF交換しようと思って、調べたところに、こちらの内容を拝見しました、大変参考になりました。ありがとう御座いました。一つ質問させていただきます。ATF一回目に拔いた時、エンジンをかけると、中にダメージを与えるでしょうか?宜しくお願いします。
コメントありがとうございます。
ドレンからATFを抜いた後にエンジンをかける時のことですよね?
ATFが出てこなくなるまでの短時間であればダメージはほぼないはずです。
勝手な予想ですが、もしその程度で壊れるようなダメージになるなら、
朝などオイルが冷えた状態でエンジンかけてすぐ走り出すような乗り方でも
ソッコーで色んな所が壊れていくのではないかと思います...
ご回答ありがとう御座いました。ものを揃ってから、やってみます。まだ宜しくお願いします。